ニードル脱毛とは？効果はないの？痛みや料金を解説

ニードル脱毛（針脱毛）といえば「強い痛み」とイメージする人が多いでしょう。

脱毛機と違ってニードル（針）を使うので、たしかに脱毛の種類のなかでは痛みを感じやすいです。

ただその半面、効果に対する満足度は高いです。

ニードル脱毛で満足するためにも、脱毛の仕組みや効果、痛みなどを詳しくチェックしておきましょう。

ニードル脱毛とは

ニードル脱毛は、毛穴に針を入れて、針から流れる電流によって発毛組織を破壊する脱毛です。毛が生えなくなる永久脱毛効果を期待できます。

発毛組織を破壊するのは医療行為です。永久脱毛効果のあるニードル脱毛は、医療機関のみ提供が許可されています。

針脱毛とレーザー脱毛・光脱毛との違い

ニードル脱毛は、レーザー脱毛や光脱毛と何が違うのか、わかりやすく表にまとめてみました

	ニードル脱毛	レーザー脱毛	光脱毛
脱毛の仕組み	針と電流	レーザー	レーザー
施術場所	医療機関	医療機関	脱毛サロン
施術者	医療従事者	医療従事者	エステティシャン
効果	永久脱毛	永久脱毛	減毛効果
痛み	非常に強い	痛みを感じやすい	痛みを感じにくい
白髪	脱毛できる	脱毛できない	脱毛できない
肌の色	問わない	色黒肌は施術できないことも	色黒肌は施術できないことも
トラブル対応	院の医師が対応	院の医師が対応	提携医療機関を紹介

レーザー脱毛と光脱毛は、毛のメラニン色素（黒い色）にレーザーを照射して、発生した熱で発毛組織にダメージを与えます。

レーザー脱毛も、ニードル脱毛と同じ医療脱毛です。永久脱毛効果を期待できます。サロンなどが提供する光脱毛は、抑毛の効果しかありません。しばらくするとまた毛が生えてきます。

大きな違いは痛みの強さと、毛や肌の色による施術の可否です。ニードル脱毛は毛の色や肌の色を問わず脱毛できます。白髪も対応できます。

レーザー脱毛や光脱毛は、毛の色や肌の色によっては施術できないことがあります。メラニン色素に反応するという仕組み上、白髪は脱毛できません。

ニードル脱毛の痛み

ニードル脱毛は針と電流を使ってムダ毛を1本ずつ脱毛するので、痛みは他の施術に比べると強めです。

「毛穴に針を刺す」と聞いただけで痛みを想像できますよね。

たとえるなら、次のような痛みです。

• 毛穴の奥でチクッとした痛み
• 汗をかくような痛み
• VIOの毛を抜いたような痛みなど

ニードル脱毛の料金と相場

ニードル脱毛の料金は「本数制」「時間制」「定額制」があり、それぞれ特徴や相場が違います。

3つの料金体系の違いと相場をチェックしていきましょう。

本数制

本数制とは、施術したムダ毛1本あたり◯◯円と計算する料金体系です。

料金の目安は、毛1本あたり550円が相場です。

たとえば、毛を30本脱毛すると16,500円の計算ですね！

本数制は面積の狭い部位やVラインや髭などデザインを整えたい部位におすすめです。

時間制

時間制とは、ニードル脱毛の施術時間に対して◯◯円と計算する料金体系です。

料金の目安は、5分で3,300円が相場です。

時間の単位は1分や10分、30分と医療機関によって違うので、利用前に必ずチェックしてください。

定額制

定額制とは、ニードル脱毛1回◯◯円と計算する料金体系です。

料金の目安は、両脇1回約3万円が相場です。

定額制は1回目より2回目、2回目より3回目と回数を重ねるごとに料金が安くなるのが特徴的！

ニードル脱毛のメリット

毛穴に針を入れるという少し恐怖心の高い脱毛法ですが、みんなが利用するのはメリットがあるからです。

ニードル脱毛すると、さまざまな嬉しいことを期待できますよ。

肌質に関係なく脱毛できる

ニードル脱毛は肌の色に関係なく施術できます。

現在主流のレーザー脱毛は、メラニン色素に反応してレーザーを照射し、熱で発毛組織を破壊する仕組みです。

そのため、メラニン色素が多い色の黒い肌は、ヤケドの危険性があるのがデメリット。

ニードル脱毛はメラニン色素ではなく、直接発毛組織を破壊する脱毛法なので、色の黒い肌はもちろん、ほくろやタトゥーなどレーザー脱毛では施術できない部分でも脱毛できます。

白髪も脱毛できる

レーザー脱毛や光脱毛は、メラニン色素がなければレーザーが反応しません。

つまり、色素のない（薄い）白髪はどんなに施術しても脱毛できないんです。

ニードル脱毛は、メラニン色素に関係なく施術するので、白髪をはじめとした色素の薄い毛も脱毛できます。

ニードル脱毛のデメリット

ニードル脱毛はデメリットもあります。

施術後、後悔しないためにもデメリットをチェックしておきましょう。

痛みが強い

ニードル脱毛の一番のデメリットといえるのが「痛み」です。その痛みは涙が出る人もいるほど。

多くの医療脱毛クリニックでは麻酔を用意しているので、痛みに耐えながら施術するということはありません。

広範囲だと時間がかかる

ニードル脱毛は毛穴1本ずつ施術していくので、1部位が終わるだけでも数十分はかかります。

たとえば、脇毛は片側だけで1,500～2,000本の毛穴から生えていて、両脇合わせると約3,000本以上と驚きのムダ毛が生えています。

ニードル脱毛は1分で約10本が目安なので、両脇に3,000本のムダ毛が生えている場合、1回の脱毛完了まで約300分かかる計算です。

スムーズに行って約300分、しかも体の中で面積の小さい脇の下だけです。

全身をニードル脱毛だけでやろうとすると、ものすごい時間がかかることがわかりますね。

料金が高い

ニードル脱毛は料金が高いのもデメリット。

脱毛の種類のなかで、料金の高さはトップクラスです。

施術前は毛を伸ばす必要がある

ニードル脱毛するには、毛を2～3mm伸ばさなくてはいけません。場合によっては5mmほど伸ばしておくようにいわれます。

脱毛機による施術の場合、事前にシェービングが必要です。ニードル脱毛は逆に、約10日前からシェービングが禁止です。

毛を伸ばしておく理由は、ピンセットで毛をつかんで、毛の生えている方向に向かって針を入れるからです。

ニードル脱毛のQ&A

ニードル脱毛は永久脱毛ですか？

はい。永久脱毛の効果があります。

ニードル脱毛は、ムダ毛を発毛させる元である発毛細胞を破壊し、毛を生えなくする効果があります。

施術前は毛を何センチ伸ばしますか？

ニードル脱毛の施術前は、毛を2～5mm伸ばしておく必要があります。

脱毛の際、ピンセットでムダ毛を掴むためです。

施術時間はどれくらいですか？

ニードル脱毛の施術時間は、1回あたり30分～60分が目安です。

施術部位によって施術時間や進行具合は違いますが、1分で脱毛できるのは約10本です。レーザー脱毛や光脱毛に比べると施術できる範囲は狭いです。

ニードル脱毛はVIOや眉毛もできるの？

ニードル脱毛は肌質や毛質に関係ないので、VIOや眉毛を含む全身脱毛できます。

とくに眉毛で目の近い部分は、レーザー脱毛や光脱毛はレーザーが目に悪いという理由からお断りするケースが多いですが、ニードル脱毛なら施術できます。

VIOの黒ずみのある部分もニードル脱毛なら施術できます。レーザー脱毛や光脱毛は、メラニン色素に反応するため施術できないことがあります。

まとめ

ニードル脱毛は永久脱毛効果を期待できます。

しかし、毛穴に針を直接入れて電流を流すので、強い痛みがあります。料金もレーザー脱毛や光脱毛と比べて割高です。

1本1本施術するため、一度に脱毛できる範囲が狭く、時間もかかります。

ニードル脱毛は、医療レーザー脱毛や光脱毛を終えたあと、残ったムダ毛を処理するために使うのがおすすめ。

もしくは、白髪など色素の薄い毛の脱毛や、タトゥーなど肌の色の都合で脱毛できなかった場合に利用を検討しましょう。